クラッシックギター始めました。
ピピピと自宅の押し入れに感じるものがあり、何かに取り憑かれたように探ぐると父のクラッシックギターがあった。
そういえば昔からこの押し入れはまるで四次元ポケットのような存在だった。
小学校低学年か高学年かは忘れたが、願えばエロ本でさえも出てきた。中を見るだけでは飽き足らずゾーンに入った村崎少年は父のものと思われるそのエロ本から色々なものをハサミで切り抜いて遊んでいた。
そして何もなかったかのように、その四次元押し入れの元の位置に1ミリの狂いもないように返した。
が、その晩両親にバレてしまっていた。今から考えるとおそらく第一発見者は父でかなりの衝撃を受けた事だろう。
『何だこれは⁉︎何が一体どうなってんだ!?』と。一瞬、恐怖すら感じたかもしれない。
当時の父の心情を考えると、顔から火が出るくらい恥ずかしかった筈だ。殺意が芽生えたかもしれない。でも、諦めて欲しい。これがあなたの息子なのだから。
本題に戻るが、ギターに興味をもったので、今回も勝手にギターを拝借してやり始めることにした。
チューニングは全くわからなかったが兄にやり方を教わった。440Hzの音叉を使い、実音とハーモニクスを駆使してチューニングをした。
とりあえずは湘南爆走族で石川晃の『ギターはドレミから覚えるといいぜ』というセリフがあったのを思い出したので、ドレミファソラシドから始めた。
良い音は出せないが、開放弦を使うドレミファソラシドはできた。しかし、こればっかりやってもつまらない。コードを覚えることにした。
まずはCコードから練習した。コードとなると音が全然綺麗に鳴らない。なんせ指板を押す指先が痛い。とりあえず1〜3フレットでのメジャーコード一通りを3日間くらい何かに取り憑かれたように練習した。
その中でも最大の難関はFのコードだった。バレーという、人差し指で全ての弦を抑えるやりかたが難しくまったく音が鳴らない。
三日坊主とは上手く言ったもんで、ちょうど3日くらいで挫折した。
そういえば、昔から自転車やスケボーに乗れるようになったのは一旦挫折して再開した時だった。
今回も同じかもしれない。3日ほど挫折したあと、再挑戦するとFのコードが鳴った。