中学校に向けての準備
小学5年生終わり頃からだろうか。この頃は社会のルールなんてまったく気にしていなかった。
ある日、悪友に誘われてたばこと小さいビールを買って空き家に忍び込んでプチ飲み会をした。
おこずかいで初めてキャスターマイルドというたばこを買い、吸い方がわからずフカシたばこではあったが吸った。当時は未成年でも普通にたばこが買えた時代であった。たしかマイルドセブンが180円か200円の頃だったと思う。
親がやたら美味しそうに吸っていたという好奇心もあったが、少し大人になれた気がした。小学生で吸ったのはこの時だけである。
その後中学二年生の14歳から再度吸い始め、禁煙に成功した34歳まで約20年間たばこを吸っていたのだが、たばこなんて吸っても何も残らないどころかむしろ損失の方が大きかったと私は感じた。
初めてたばこを吸おうとしている人や当時の村崎少年に声を大にして言いたい。吸わなくてもいいのであれば、吸わないほうがいい。
いや、少なくとも私はたばこを吸っていなければタバコに費やしたであろう約200万円と約12200時間を音楽活動に使えたという事実を思うとリベンジャーズできるのであれば「そんなもん、吸うんじゃねぇバカ」と当時の自分に対して全力で説得してやめさせたい。
ビールは苦かったが美味しく感じた。
しかし、お酒も付き合いや足しなむ程度で済むなら問題ないが、毎日飲まなければやってられないという末期の状態になってしまったら、たばこ以上の損失になってしまう。特に時間の損失が大きすぎる。こちらもタバコとともに身についた悪習なのでリベンジャーズできるならこの時からやめさせたい。
数十年後の村崎中年からそんなクレームがくるとは露知らずの村崎少年は、キャプテン翼の憧れは諦めて、小学高6年生でDEARBOYSというバスケットボールの漫画に感化され、中学生でバスケ生活をするために親にバスケットボールと教本をおねだりして自主練習していた。
話は変わるが、この12歳ごろにお年玉で始めて買ったCDは「聖飢魔II」の『THE OUTER MISSION』というアルバムと「筋肉少女帯」大槻ケンヂさんと内田雄一郎さんで活動された「まんが道」の『ボヨヨンロック』というミニアルバムである。
そして中学生になったらバスケットボール部に入るんだとワクワクしながら卒業シーズンを迎え、6年間というクソ長い小学校生活に終止符を打った。
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