小学6年生、そういえば初恋。

”とんねるずのみなさんのおかげです”で宮沢りえさんが「ざけんなよ」と言っておられた時期だと記憶しているが、小学6年生くらいで初恋をした。同級生で酒屋の娘さんのO.Yさんであったが、この時のOさんに対する私のイメージはちょうどこの「ざけんなよ」の宮沢りえさんのキャラ的な感じだった。

平たく言えば、性格的には女子っぽいというより、男っぽい感じのさばさばした女性に魅かれる習性があった。

本質的には他人の不幸は蜜の味という人より、他人の不幸に心を痛め、他人の幸福を心から祝福できる人が好みである。自論ではあるが、さばさばしている女性にはこの傾向があると思う。ただし、私の感じるさばさばした女性像と世間で言うさばさばした女性像の定義が同じかどうか自信はない。

しかしながら、本題に戻るが、もちろん、この時の初恋なんて全く実らなかった。告白をして見事に玉砕したよってものではなく、これがまた面白い事に幼馴染でよく遊んでいた「やっちゃん」ことS先輩の事が好きなのだと聞いて諦めた。

なぜならその先輩は男前で運動もできて頭も良い。私に勝ち目など全くなかった。でも、人を好きになるって生命力が高まる感じがしてなかなか良いものだった。

余談になるが、21歳~22歳ごろだったか、村崎青年が車を運転中に交差点の信号の所で車道で殴り合いの喧嘩をしている二人組に遭遇した。片方の人がもう片方の胸ぐらを捕まえ、そのまま私の前の車のボンネット付近に体がぶつかったりなど非常にやばい感じだった。

このままほっといてもしこの二人組が交通事故にあったら引いた方も、引かれた方もたまったもんでないので、喧嘩を止める事にした。直進する予定だった道路を左折し、道路脇に車を停めて喧嘩を止めに行った。

上着を脱いだガタイが良く肩にタトゥーが入ったおにいさんと鼻から血が出ていた少し細身のおにいさん、お酒が入っている状態の二人組は友達同士みたいな感じだった。

「そんなところで喧嘩してたら車に引かれるし、心配である。」と誠心誠意伝えたら、すぐに喧嘩をやめてくれて二人組は帰って行った。普通に良い人達で安心した。

その時に私が車を停めた場所が偶然にもこの初恋のOさんの実家の酒屋の傍だった。この時まで忘れていた初恋の事を思い出しながら、Oさんは元気にしてるんかなぁ?と懐かしみつつ、車に戻ってこの場を去って行った。

なぜ、私の恋愛事情まで書くのかと言えば、後の村崎青年に点と点であったすべての過去が線としてつながる出来事があり、全ての過去は決して無駄なものではなく、歩いてきた道のり全てに意味があり、現在という奇跡へとつながる、自己否定から自己肯定へと導かれるための自己成長の場であったという悟りを得るのに重要な要素だったからである。

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